焼酎の黒麹・白麹・黄麹とは?東大卒が特徴と味わいの違いを解説!

 

みなさん、おやっとさあ。

至高の焼酎探検家の「だいばち」です。

 

「黒麹とかってよく聞くけど、麹って何…?」

「麹の種類で焼酎に違いがあるのかな…?」

 

麹についてお悩みのあなた!

焼酎についての質問は東大卒のだいばちにおまかせください!

 

焼酎作りには必要不可欠であり、味わいを大きく左右する麹の特徴をだいばちが簡単に分かりやすく解説します!

 

はじめに麹の役割を解説した後、黒麹・白麹・黄麹の特徴と焼酎の味わいの違いをチェックし、麹ごとにだいばちオススメの焼酎をご紹介します。

 

この記事を読めば麹の機能と違いが分かり、

「こんなタイプの焼酎が呑みたいから〇〇麹の焼酎を選んでみよう!」といった焼酎選びのスキルがグッと上がりますよ!

「麹」とは?

結論から言うと、麹とは「焼酎の素材を発酵しやすくする役割を持った微生物」です。

 

これだけではよく分からないと思うので順を追って簡単に説明していきます。

 

焼酎は大まかに4つのステップで作られています。

 

焼酎作りの4つのステップ
1.仕込み
一次・二次仕込みで酵母が素材を発酵させてアルコールを作る
2.蒸留
発酵した素材を蒸留して焼酎の原酒を作る
3.熟成
焼酎の原酒を寝かせて熟成させる
4.仕上げ
熟成させた焼酎の原酒を割水、ろ過して焼酎が完成!

 

1つめのステップである「仕込み」では、酵母が糖を食べて発酵することによりアルコールを生み出していきます

 

しかし、焼酎の素材(芋焼酎では芋)に含まれる糖はデンプンという大きな塊となっているので、酵母は上手く糖を食べられず発酵できません。

 

そこで酵母の発酵を手助けしているのが「麹」なのであります!

 

麹は焼酎の素材のデンプンを小さい糖に分解し、酵母が糖を食べて発酵しやすい環境を整えているのです!

 

焼酎作りの影の立役者である「麹」

 

酵母の発酵を促進させる麹を使った仕込みは焼酎作りならではの手法だったのですね!

焼酎作りに必要不可欠な麹の3つの種類

焼酎の仕込みに重要な麹には大きく分けて「黒麹」「白麹」「黄麹」の3種類があり、麹の種類によって焼酎の仕上がりが大きく異なります!

 

まずは3種類の麹の一般的な特徴を簡単にまとめてみました!

 

麹の種類と焼酎の仕上がりの違い
・黒麹
焼酎の素材本来の強い香りを持つ、深いコクがあり濃厚な仕上がり

・白麹
焼酎の素材の爽やかな香りを持つ、比較的すっきりとした仕上がり

・黄麹
フルーティーな香りを持つ、柔らかに甘く軽やかな仕上がり

 

それでは麹ごとに特徴と違いを詳しく見ていきましょう!

 

コクの「黒麹」

黒麹で仕込むことで焼酎の素材本来の強い香り、深いコクと濃厚な味わいを持った焼酎になります!

 

古来から黒麹は焼酎作りのメインの麹として使用されてきました。

 

黒麹は雑菌の繁殖を抑制する効果がクエン酸を大量に生み出すので、気温や湿度の高い九州地方での焼酎作りにおいて重宝されています。

 

また焼酎の素材の香りを引き出す力が他の麹に比べて強いと言われています。

 

そんな黒麹で仕込んだ焼酎は印象に残る濃い香りが広がり、ふくよかなコクが楽しめる焼酎になるのです!

 

全国的に有名な芋焼酎「黒白波」も黒麹!

 

「昔ながらの焼酎」と表現する人もいるように、コクの黒麹仕込みは焼酎好きの方にはぴったりのタイプの焼酎になる傾向があると言えますね。

 

すっきりの「白麹」

白麹で仕込むことで焼酎の素材の爽やかな香り、比較的すっきりとした味わいを持った焼酎になります!

 

黒麹から突然変異で生まれた白麹。

 

白麹は基本的に黒麹と同じ性質がありますが、黒麹よりもクエン酸の生成量が少なく焼酎の素材の香りを引き出す力が若干弱いとされています。

 

そんな白麹で仕込んだ焼酎は黒麹よりもさっぱりとした香りが立ち、呑み口が柔らかい印象の焼酎になるのです!

 

人気の芋焼酎「さつま白波」も白麹!

 

すっきりの白麹仕込みは呑む人を選ばす呑みやすいタイプの焼酎になる傾向があると言えますね。

 

フルーティーの「黄麹」

黄麹で仕込むことでフルーティーな香り、柔らかい甘みと軽やかな味わいを持った焼酎になります!

 

日本酒作りで使用される黄麹は雑菌に弱く、焼酎作りには向きませんでしたが、近年の仕込み技術の発展により使われるようになりました。

 

黄麹は揮発性の酸を多く作り出し、甘みを引き出す効果があると言われています。

 

そんな黄麹で仕込んだ焼酎は果物のような華やかな香りが漂い、軽快な口当たりがたまらない焼酎になるのです!

 

フルーティーな芋焼酎「さくら白波」も黄麹!

 

フルーティーの黄麹仕込みはほとんどクセがなく焼酎初心者にも呑みやすいタイプの焼酎になる傾向があると言えますね。

 

麹ごとにだいばちオススメの焼酎をセレクト!

麹の役割と違いについて理解が深まりましたか?

ここからはそれぞれの麹の特徴を楽しめるだいばちオススメの焼酎をご紹介します!

麹の違いに注目しながら焼酎を呑み比べてみてください!

黒麹のオススメ焼酎

だいばちイチ推しの至高の芋焼酎「枕崎」

 

呑みごたえ抜群の米焼酎「誉の露 荒濾過」

 

白麹のオススメ焼酎

焼酎初心者にも呑みやすい芋焼酎「三岳」

 

香ばしさとすっきりさを持つ麦焼酎「猿川」

 

黄麹のオススメ焼酎

この上ない爽やかさがたまらない芋焼酎「海」

 

まとめ

焼酎作りの要である麹について解説してきました!

 

麹は焼酎の香りや味わいの全てを決めるものではありませんが、大きな役割を果たしていることは間違いありません。

 

焼酎を呑むときに麹にも着目してみるといつも以上に焼酎を楽しめると思います!

 

このサイトでは麹以外の切り口でもだいばちオススメの焼酎を紹介しているのでぜひチェックしてみてくださいね!

 

最後まで読んでくれて、あいがとな!

 

不思議なことに

背景を知ってから呑む焼酎は

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