みなさん、おやっとさあ。
至高の焼酎探検家の「だいばち」です。
「焼酎には蒸留が重要だって聞くけどあんまりよく分からないんだよね…」
「蒸留の仕方によって何か違いでもあるの…?」
蒸留について疑問をお持ちのあなた!
焼酎についての質問は東大卒のだいばちにおまかせください!
焼酎作りに欠かせない蒸留の仕組みと、味わいを大きく変える蒸留方法の違いについて分かりやすく解説します!
蒸留の仕組みを簡単にお伝えした後、常圧・減圧蒸留の特徴と味わいの違いを解説し、だいばちオススメの焼酎をご紹介していきます。
この記事を読めば蒸留の機能と味わいの違いがよく分かり、
「こんなタイプの焼酎が呑みたいから〇〇蒸留の焼酎を選んでみよう!」といった焼酎選びのスキルがグッと上がりますよ!
Contents
「蒸留」とは?
一言で説明すると、蒸留とは「もろみからアルコールを取り出して原料の風味が活きた焼酎の原酒を作る工程」です。
「蒸留」と聞くと中学校の理科の実験を思い出す方も多いと思います。
基本的な原理は理科の実験と全く同じです!
焼酎の元となる「もろみ」にはアルコールだけではなく、水分や原料(芋や麦など)の破片といった不純物も含まれています。
そこで、水とアルコールの沸点(=蒸発する温度)の違いを利用して、「もろみ」から不純物を取り除いてアルコールを抽出しているのです!
原料を発酵させた「もろみ」を熱して温度を上げていく
②もろみの中のアルコールが蒸発
もろみが高温になると、沸点が低いアルコールから蒸発する
③蒸発したアルコールを冷却
蒸発して蒸気になったアルコールを冷やして液体に戻す
④完成
抽出された液体を集めると焼酎の原酒の出来上がり!
②の工程では「もろみ」に含まれるアルコールが抽出されているだけではありません!
原料の風味や味わいの成分がアルコールと一緒に蒸発しているのも大きなポイントになります!
焼酎を作る杜氏は蒸留させる成分を調整しながら表現したい焼酎の味わいを作り出しているのです!
蒸留は「もろみ」からアルコールと原料の風味を取り出す重要な役割があるのですね!
蒸留の2つの方法
焼酎作りになくてはならい蒸留には「常圧蒸留」「減圧蒸留」の2種類があり、蒸留の仕方によって焼酎の味わいが大きく異なります!
まずは2種類の蒸留方法の一般的な特徴を簡単にまとめてみました!
大気下で行う伝統的な蒸留方法で、原料の風味が強く呑みごたえのある味わい
・減圧蒸留
気圧を下げて行う比較的新しい蒸留方法で、呑みやすくすっきりとした味わい
それでは蒸留方法ごとに特徴と違いを詳しく見ていきましょう!
呑みごたえのある「常圧蒸留」
常圧蒸留は気圧の調整をせずに蒸留する方法であり、原料の味わいを強く感じられる焼酎を生み出します!
紀元前からお酒作りで活用されてきた常圧蒸留は現代でも一般的な蒸留方法です。
もろみを約90℃まで熱すると、水よりも沸点が低いアルコールが蒸発していきます。
この時、アルコールと一緒に原料の香りや味わいの成分も一緒に蒸発します。
高温で”もろみ”を熱するので様々な成分が蒸発し、その中には雑味やクセを生む成分も含まれています。
これらの成分が焼酎らしい風味の源であり、呑みごたえのある焼酎に仕上がるのです!
すっきり呑みやすい「減圧蒸留」
減圧蒸留は機械内の気圧を下げて沸点を下げて蒸留する方法であり、爽快感がありクセがない焼酎を生み出します!
1960年代から1970年代にかけて起こった焼酎ブームのきっかけとなった減圧蒸留は焼酎界を覆した革新的な蒸留方法です。
仕組みはいたって簡単で、富士山の上では水が100℃よりも低い温度で沸騰するという現象と同じです!
減圧蒸留は気圧が下がると物質の沸点が下がるという原理を利用しています。
真空ポンプにより”もろみ”を加熱する機械の中の空気を抜いて気圧を下げることで、アルコールが約50℃で蒸発します。
この時、高い沸点の雑味成分はほとんど蒸発しないので、軽やかですっきりとした焼酎に仕上がるのです!
蒸留方法ごとにだいばちオススメの焼酎をセレクト!
蒸留の役割と常圧・減圧の違いについて理解が深まりましたか?
ここからはそれぞれの蒸留方法の特徴を楽しめるだいばちオススメの焼酎をご紹介します!
蒸留の仕方の違いに注目しながら焼酎を呑み比べてみてください!
常圧蒸留のオススメ焼酎
だいばちイチ推しの至高の芋焼酎「枕崎」
香ばしくて呑みやすい麦焼酎「猿川」
減圧蒸留のオススメ焼酎
焼酎初心者にも呑みやすい芋焼酎「海」
フルーティーな香りがたまらない芋焼酎「flamingo orange」
まとめ
焼酎作りに重要な蒸留について解説してきました!
蒸留は焼酎の香りや味わいを決める大きな要因であり、多くの蔵元がこだわるポイントになります。
焼酎を呑むときに蒸留方法にも着目してみるといつも以上に焼酎を楽しめると思います!
このサイトでは蒸留以外の切り口でもだいばちオススメの焼酎を紹介しているのでぜひチェックしてみてくださいね!
最後まで読んでくれて、あいがとな!
1つ1つの工程に
美味しい焼酎を作りたいという
杜氏の想いが詰まっていると感じる
だいばち